断崖の上に鎮座する神社「波上宮」は、沖縄を代表する初詣スポットの一つです。地元で崇拝され、愛されてきた神社だけに、お正月三が日は、多くの人が新年の幕開けに参拝します。
波上宮とは?
「波上宮」(なみのうえぐう)は、那覇港と那覇泊港の間の海岸沿いに、珊瑚が隆起した断崖の上に鎮座する神社です。琉球八社の一つで、最も格式の高い神社に位置しています。
波上宮は、古来より海神の国「ニライカナイ」の神々を信仰してきた沖縄で、祈りを捧げる聖地、拝所の一つと言われています。本殿の裏には、古来より信仰されている御嶽の鳥居があるそうです。
主祭神として伊弉冊尊(いざなみのみこと)、速玉男尊(はやたまをのみこと)、事解男尊(ことさかをのみこと)を祀っています。本土の熊野三山と関係する神社で祀られているのは「熊野権現」です。
琉球王朝時代から海上交通の安全、豊漁、豊穣、家内安全、商売繁盛などの信仰を集め、「なんみんさん」「ナンミン」の名称で親しまれています。
お正月や節分、そして例年5月17日に執り行われる例大祭に合わせて開催される「なんみん祭」には、多くの参拝者が訪れます。
波上宮の拝殿、授与所、御朱印
2つの大きな灯籠が印象的な一ノ鳥居をくぐると、二ノ鳥居、拝殿へと至る階段が続きます。
波上宮の拝殿は、朱色の外観と赤瓦の屋根がとても印象的です。年間を通じて、地元の方観光客まで多くの人が参拝に訪れます。
拝殿に対面して右手側に授与所があります。御守や御朱印はこちらで拝受できます。また、末吉宮、安里八幡宮の御朱印や御守も、波上宮の授与所で拝受できます。
波上宮オリジナルのの御朱印帳も購入できます。沖縄の伝統的な染め物・紅型(びんがた)の生地を使用しており、お土産にもピッタリです。
波上宮は、ご利益が多岐に渡るため、お守りの種類も豊富です。「縁結び御守」や「健康御守」など、鮮やかな沖縄らしいデザインも人気です。
ご祈祷の受付は、授与所の左側にある社務所で行います。
波上宮のすぐ眼下には、那覇市唯一のビーチである「波の上ビーチ」があります。別名「開運ビーチ」。参拝後に訪れると、さらに運気があがるかも? 何より気持ちが良い眺めを楽しむことができます。
波上宮の年末年始行事
波上宮は、初詣スポットとしては県内で一番人気を誇る神社です。お正月三が日で約20万人もの参拝客が訪れ、非常に混雑します。
例年12月下旬、社殿のすす払いを行って清め、入り口の鳥居には直径30センチ、長さ15メートルのしめ縄を掛けて新年を迎える準備をします。
大晦日の夕方からは、一年を無事に終えたことを感謝する除夜祭が執り行われます。
大晦日の夜には、参拝待ちの長蛇の列ができます。
神社横の広場には、屋台がズラリと並びます。
- 除夜祭 2023年12月31日(日)17:00~
- 初詣 2024年1月1日(月)00:00~
- 歳旦祭(さいたんさい)2024年1月1日(月)07:00~
- 元始祭(げんしさい)2024年1月3日(水)10:00~
※情報は変更になる場合があります。必ず公式サイトなどでご確認ください。
波上宮のご利益
古くから中国・南方・朝鮮・大和との交易拠点だった那覇港の出船・出船は、航海の無事を祈り、感謝を捧げてきました。年末年始沖縄に旅行して滞在される方も、参拝に訪れてみましょう。
波上宮へのアクセス
- 那覇空港からモノレールの「ゆいレール」に乗車、「旭橋駅」下車、徒歩約15分。
- モノレールの「ゆいレール」に乗車、「県庁前駅」下車、路線バス(2番、5番、15番、45番系統)に乗車、バス停「西武門」下車、徒歩約3分。
- 那覇空港から車で約10分。
- 駐車場:約15台(無料)。※年末年始は利用不可。近隣に有料駐車場有り。
波上宮の概要
- 住所
- 〒900-0031 沖縄県那覇市若狭1-25-11
- 電話 / Tel
- 098-868-3697
- 参拝
- 終日。境内自由。
※祈願受付 10:00~16:00
※授与所 09:00~17:00 - 定休日
- 無休
- 公式サイト
- 波上宮